【マサ佐藤の駆け込み寺】納期遅れを回避するには⑤

2018/01/24 17:00 更新


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ではDさん。まずは前回の復習から。


へえ。MDスケジュール作成の理由を2つの方向から考える。店側からの視点とメーカー・工場側から視点で考えるという話でした。店側から視点でのメリットは、土日商品投入の減少と急な気温変化にも対応しやすいということでした。あと、当然納期遅れは少なくなります。


はい。その通りです。そして、メーカー・工場側からの視点の話は、MDはお人よしではダメだ。「性悪説」の立場でいることが大事だという話をしましたね。


へえ。せんせがなんのことを言っているのかがさっぱりです。


まず「性悪説」の言葉の意味を簡単に説明すると? ”人は生まれつき悪だが、成長すると善行を学ぶ”という意味です。


言っている意味は解りますが...。


このケースで言うと、「成長して善行を学ぶ」というのは置いといて、MDたるものは、「基本、メーカーや工場は納期を守らないもの」と考えておけという話です。


えっΣ(・□・;) せんせって昔から思ってましたが、ホントに性格がねじ曲がってますね~。


ははは( ^ω^)・・・ Dさんの言っていることは正しいのですが、別な見方をするとこういうことです。そもそも今回のMDスケジュールでは、1月に展開する商品を12月20日前後までに倉庫に入荷させることですから、仮に口だけの噓つき営業のメーカーさんが納期を2週間遅らせてたとしても、元々店頭に商品投入する週とさして変わらないのですから、実質こちらから見れば納期遅れではないということです。


そうか。そういうことだったのか!! 要はメーカー・工場側にそもそも店頭投入スケジュールなど教える必要ないですもんね! 要は倉庫着の納期を基本守ってもらえればいい。仮に、納期をメーカー・工場側が守れなくても、商品の店頭投入のタイミングでは「納期遅れ」になる可能性を極力少なく出来るということですね!!


はいその通りです。あと、違う見方をするとこんなことも言えるのですよ。よくこの業界で見られる光景ですが、1日でも納期が遅れると烈火のごとく怒るMD・バイヤーがいる。もしかすると本当は、自分たち自身の決断の遅れが招いた結果かもしれない。にも関わらず、メーカー・工場側に過酷なペナルティを課して、メーカー・工場側のやる気を削ぐことになります。


その通りですね。自分たちの事業に協力してもらっているメーカー・工場さんには少しでも気持ちよく仕事をしてほしいですもんね。


その通りですね。だからこそ、前述のようにメーカー・工場側には、店頭投入でない納期を設定し伝えておけば、仮に納期遅れしたとしても、店頭の被害は最小にすることが出来、またメーカー・工場側にも過酷なペナルティを与えず、注意するだけで済み、許すことができます。人は相手を信じすぎると、裏切られたときに許すことができない生き物ですが、最初から「メーカー・工場側は基本納期遅れするもの」だと思っておけば、仮に納期が遅れたとして許すことができますからね。


なるほど~。なんだか深い話ですね~。肝に銘じておきます。


但しこのMDスケジュールにもデメリットはいくつか存在します。Dさん解りますか⁇


全くわかりませんえん(*´∀`*) (やべぇ、こいつのくだらない言葉遣いがうつった。)


デメリットは、大きく考えると下記になります。


①倉庫に商品を置く期間が長くなるので、倉庫責任者に怒られる

②倉庫に商品を置く期間が長くなるので、場合によっては在庫回転の低下が予想される


なるほど~。そうですね。では、このようなデメリットにどう対応したらよいのですか?


①に関しては、事前に倉庫責任者に話を伝え説得することですね(笑)。但し、できるだけ話を円滑に進められるよう、早めの納期予定の連絡と出荷予定の表を渡しておくことも大事です。


へえ。わかりました(''◇'')ゞ


②に関しては、確かに商品がお金に変わる期間が長くなり、在庫回転の低下が予測はされますが、MD設計に事前にそういった数値予測・目標を設定し、責任者とそのことが共有できておけば、さほどの問題ではありません。むしろ、納期遅れが多発し、売上・仕入・在庫の先の予測がコロコロ変わる方が問題です。


そうですね。あっ!そういえば、せんせのMD設計の講義を受けてないのですが‼︎


そういえばそうですね。ただ連載の都合上そのことは書ききれないので、別の機会に(笑)。


はぁ~。そうですかぁ~(こいつ、私の組織との契約狙ってんな(゜-゜))


ということで、是非Dさんの組織のMDスケジュール作成してみてください。


へい。せんせに教えて頂いたよう作成してみます(''◇'')ゞ


Dさん。そういえば聞き忘れてましたが、Dさんの組織って中国生産あります⁇


へえ。自社企画商品は8割中国生産です。


ということは?中国の旧正月や国慶節等の日程を加味して、スケジュール作成しなければなりませんよ(笑)。


げっ_| ̄|○ そのこと忘れてました。たぶんこのこと加味すると大幅にスケジューリング変わりそうですが、頑張って作成します。


では、Dさんへの講義は今回で終わりということで(笑)。


実は,,,せんせにもう一つご相談したい内容があるんですけど(*´∀`*)


(@_@) え!まだDさんとの連載続くのですか??_| ̄|○


では皆さん。次回をお楽しみに‼︎




95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。
www.msmd.jp

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