《めてみみ》民族の大移動

2020/01/08 06:24 更新


 20年が始まった。中国では新暦と旧暦が併用されている。新暦の新年に習近平国家主席は「19年の中国の1人当たりGDP(国内総生産)は1万ドルの大台に乗るだろう」との見通しを示した。新暦の正月は1日のみの休みだったが、春節(旧正月)は大みそかの1月24日から30日までの7連休となる。

 春節は地方から出稼ぎ労働者が故郷へ移動するため、列車のチケットを取るのには一苦労だ。高速道路の渋滞も激しい。通常なら高速バスで数時間の場所も、10時間以上かかることもある。中国のオンライン旅行サイトによれば、帰省や旅行のための移動が10日から始まるという。

 国民の約30%が国内の居住地以外で休日を過ごし、約10%が海外で過ごすことになるらしい。人口約14億人のうち6億人近くが移動する計算だ。累計では10億人を超える人々が移動する。そのため春節時期のチケット手配は困難を極める。

 20年は第13次5カ年計画の最終年にあたる。目玉政策の一つ「小康社会」(ややゆとりのある社会)の全面的な完成の年である。中間所得層の増加により消費市場は多様化している。貧困層が大幅に減少したとはいえ、まだ都市部の経済は多くの出稼ぎ労働者で支えられている。中間層の旅行ブームに加え、出稼ぎ労働者の帰省という民族の大移動の構図は当面変わりそうにない。


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