男と結婚とサムシングブルー?!(宇佐美浩子)

2017/06/09 15:30 更新


“6月の花嫁は幸せになると耳にするが、果たして6月の花婿はどうなのだろう?”

そんな疑問が芽生えた昨今、5月26日に当サイトでも紹介されていた、デビューしたてのジュエリーブランド「NATUR & NICOLAI BERGMANN(ナチュア&ニコライ バーグマン)」南青山旗艦店を訪れた。


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北欧らしいナチュラル&モダンな温もり感が人気のフラワーアーティスト、ニコライさんならではの魅力にあふれた「カジュアル」「ファイン」そして「ブライダル」の3つのコレクションは、さまざまなhappyをシェアしてくれそうだ。気づけば当店の向かいには、「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」の旗艦店がある。「花と指輪」ということは…

“プロポーズにも最適なシチュエーションかもしれない”などと勝手に想像を膨らませてしまう筆者であった♥

というわけで、6月最初のCINEMATIC JOURNEYはズバリ「男と結婚とサムシングブルー?!」

がその前に、現在公開中の世界初「いけばな」をメインに扱った映画『花戦さ』を、しばしご一緒したく。

現代になってからなのか?実のところ定かではないのですが、一般的に花というイメージは「=女性」と思われがちかもしれません。ですが前述のニコライ・バーグマンしかり、ダニエル・オストや日本の華道界でも、男性の活躍が目立つのは長い歴史に裏付けされている。

そうした認識を新たにする機会を得る本作は、「いけばな」の歴史と根底に流れる哲学をひも解きつつ、「花」が持つ「心のありよう」を、主人公、池坊専好を通じて学ぶこととなる。

また茶の湯の世界を代表する千利休との親交の深さについても。

素足に、手には数珠といういで立ちで(片時も離すことなかったとか)撮影に挑んでいたという、花をいけることに無上の喜びを抱く天真爛漫な花僧を狂言師、野村萬斎が好演。

彼の満面の笑みが本作に大輪の花を添えている。


ここで参考までに、本作資料内「いけばなの源流 池坊とは?」の項に記されていた下記は、鑑賞後、その言葉の深みをより一層実感するように思う。


“花をいけること。

花を美しいと感じること。

それは自然を大切にし、人を想う気持ちにつながる”


そしてまた本作全てのロケ撮影が行われた京都は、「東アジア文化都市2017」に選定され、今まさにさまざまなイベントが開催中だ。

ということもあり、これまたCINEMATIC JOURNEY必見の一作と言える

花戦さ

>6月3日より全国ロードショー中

©2017「花戦さ」製作委員会


それではそろそろCINEMATIC JOURNEY 6月編「男と結婚とサムシングブルー?!」。

フォーカスを当てるのは、前回の当コラムの最後にちらりとほのめかした通り、「6月=結婚」&香港がキーワードのこの1本『結婚』。




本作主題歌も担当し、アルバムもリリースするなど、グローバルかつマルチな才能で活躍する俳優ディーン・フジオカ主演の本作は、多層構造から成る一人の男の運命の道しるべに、「結婚」というテーマがクローズアップされ、興味をそそられる。

「同じものをどこの角度から見るか?」によって、シネマの醍醐味も異なってくるのだが、本作もその一つだと思っている。なぜなら結婚はロマンチックなおとぎ話でもなく、未知数にあふれた現実の生活であり、また人は誰しも多かれ少なかれ「ミステリアス」な側面を持ち合せているからだ。

故に、本作主人公を単なる結婚詐欺師と称するべきか否か?

真実はぜひスクリーンで!




さて、上記写真で着用しているナロータイをはじめ、主人公が着用するいくつかのタイやスカーフに目が留まった。自身の仕事上、見覚えのあったそれらは、「ランバン コレクション」のモノとエンドロールで確認完了!毎度、このチェックがある種、私のCINEMATIC “Fashion” JOURNEYの楽しみの一つでもある。

さすがにモデル出身というだけあり、どのスタイリングもディーン流にキマルのが、男性諸氏には心憎いかもしれない?!

そして最後に、前回も示唆した秘密のキーワード「香港」。

その答えはまさに上記、モデルとして活躍した場所であり、そしてすでにご存じの方も多々おいでかとは思うのですが、俳優としてのキャリアのスタート地点でもあるからです☆

先月、久々に訪れた香港での街歩きは、そんなディーン・フジオカ本人の道しるべを辿るような気分が無きにしも非ず、なひと時でもあった。



結婚

6月24日より角川シネマ新宿、角川シネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

©2017「結婚」製作委員会


CINEMATIC JOURNEY 6月編「男と結婚とサムシングブルー?!」。

最後のキーワード「サムシングブルー」とは?

言わずと知れたマザーグースの詩の中にも歌い込まれており、花嫁が結婚式当日に身に着けると幸せな生活が送れるという風習「Something Four(=Blue, Old, New & Borrowed)」の一つ。

よって…


“花嫁が幸せになるのなら、花婿だって”ということで、前述の「ランバン コレクション」の目にした瞬間、あるひらめきが…


なぜなら、ブランドカラーがブルーなのです。

その訳は、創設者であるジャンヌ・ランバンが感動し、アート性を感じた色が、1430年代に描かれたフラ・アンジェリコのフレスコ画に使用されている「ブルー(天空の色)」。しかも天然石ラピスラズリから抽出したブルーなのだとか。

ちなみに、現在世界初と言われるリアル・ラピスラズリで染めたカットソー(メンズのみ)が「ランバン オン ブルー」表参道旗艦店で目撃!ほか限定店舗のみにて販売中とのこと。(かなりスレンダーなので、女子でもイケそう!?)

ということで当ブライダルラインから幸せな花婿に向けて、ちらりとブルーなスタイリングで!「男と結婚とサムシングブルー?!」Happy End♥




うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中



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