【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ニューヨークのデザイナーブランド「ガブリエラ・ハースト」が、LVMHラグジュアリー・ベンチャーズから資金援助を得たと発表した。詳細は明らかにされていない。
ガブリエラ・ハーストは15年、高級ブランドとしてスタートした。デザイナーのガブリエラ・ハーストは、ウルグアイで父親から牧場を受け継いでいる。生まれ育った環境から、トレンドよりも伝統やスローな物作り、素材がどこで誰によって作られているかを重視する。ニューヨーク・コレクションに参加し、18年11月にはニューヨーク・マジソン街のカーライルホテル内に旗艦店をオープンした。
LVMHラグジュアリー・ベンチャーズは17年に発足した。LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループの一部門で、注目ブランドの少数株を取得することに焦点を当てている。各ブランドに対する投資額は200万~1500万ユーロ。これまでフランスの老舗美容専門店の「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」、レア物スニーカーを販売するニューヨークの「スタジアムグッズ」に投資し、ガブリエラ・ハーストは三番目の投資になる。