ルミネエスト 共同プロデュースのコスメブランド導入

2019/01/23 06:27 更新


 ルミネがJR新宿駅東口で運営するルミネエストは3月1日、化粧品・美容商品などの企画・製造卸のガーデン(大阪市、藤岡昭彦社長)と共同プロデュースするコスメブランド「ザ・エム」1号店を導入する。

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 館の中心客層である20代前半の女性が対象で、店舗はヤングレディスカジュアル主力フロアの地下1階の約16.5平方メートル。運営はガーデンが行う。ブランドコンセプト策定やMD、店舗作りなどで、ルミネエストとガーデンが共同する。

 乳液、フェイスパックなどのスキンケア商品やヘアケア商品が主力。「品質の高さとともに、〝インスタ映え〟も重視」(草薙恵美子ルミネ常務ルミネエスト店長)する。商品パッケージはサーカスをイメージした動物柄のデザイン。店装はピンクを基調にし、床にブランドロゴを入れる。ハンドクリームで約800円、ボディークリームで約1000円、大きなサイズのシャンプーで約1500円の「買いやすい設定」。同じフロア内のファッション店との買い回り需要を狙う。

 ルミネはMDの独自性を高めて競争力を強めるため、テナント企業と協業したブランド開発を積極化している。15年春にサマンサタバサジャパンリミテッドグループとレディスウェア「アンドクチュール」を立ち上げたのを皮切りに、16年春にジェイアイエヌ(現ジンズ)とアイウェア・雑貨「リムオブジンズ」、17年春にパルグループホールディングスとレディスウェア「シーナリー」、同年秋にダイアナとバッグ「アディナミューズ」を開発した。今回もその一環。

 ガーデンは09年の設立。オリジナル商品を専門店などに卸販売するほか、OEM(相手先ブランドによる生産)を手掛ける。自社ブランドの直営店がなかったため、ルミネエストに出店を要請。「話し合いの中で新ブランドの共同プロデュースに至った」という。当面はルミネエスト店とガーデンのECサイトで販売する。

 ルミネエストはルミネの中でも取引先と連携した独自の店装やMDに特に力を入れ、成果を上げている。レディスファッションでも取引先との協業によるブランド開発を検討中だ。

店装はピンクを基調にし、“インスタ映え”も意識する(イメージ)


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