銀座ロフト “食”を導入し6層へ増床リニューアル

2019/03/14 06:26 更新


 ロフトは4月26日、銀座ロフトを増床し、改装する。同店は銀座ベルビア館の3~6階に入っていたが、1、2階も確保し、〝食〟を導入するほか、インバウンド(訪日外国人)やサステイナビリティー(持続可能性)も重視した店舗にする。

 同店は17年6月に、「ヒト、コト、モノ」による体験型雑貨販売の次世代型店舗としてオープンしたが、2年間の検証を踏まえ、より時代の変化に対応した店に改善することにした。

 営業面積は現在の1.4倍の4585平方メートル。取扱商品数も5000種類から7000種類に増やす。同社として初めて食品を本格的に導入し、食と雑貨を関連づけて提案することで特徴を出す。

 1階にはロフト初のカフェ「ロフトフードラボ」を設けるほか、食にまつわる雑貨を揃えるカフェとフードのフロアとする。2階は同社で最大級の美と健康雑貨の売り場とする。3階はファッション雑貨、バッグ&トラベル用品で、「モマデザインストア」銀座店も入る。4階は生活雑貨、5階は文具、6階はバラエティー雑貨、デザイン雑貨とする。

 インバウンド需要は同店で現在、免税販売が全体の18.6%を占め、今後も伸びが期待できることから商品開発や品揃えを強化するほか、中国インフルエンサーを活用したSNSでの発信を強めるなど認知を広げ来店を促している。

 SDGs(国連の持続可能な開発目標)や、環境問題については、自然に返る商品の開発や、環境に優しい什器や照明の導入に力を入れているほか、脱プラスチックを進め、同店で年間52万枚使われているポリエチレン製袋を一部の大型の袋を除いて廃止し、紙製の袋とするほか、マイバッグの使用を推進する。食の導入や包装(こんぽう)材の脱プラスチックは今後、他店にも広げていく。今回の改装によってより強い発信力を備えることで、4月に近隣に開店する「無印良品」の旗艦店との相乗効果も狙う。

インバウンドを意識した商品開発にも力を入れる


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