人気モデルの鈴木えみさんが、自身のブランド「ラウタシー」を立ち上げた。17年秋からセレクト店への卸や自社ECで販売する。18年間、モデルとして無数の服を着てきた経験を生かし、「ひそかに背中を押す日常着」を作る。「アパレル不況の時代にスタートするからこそ、しっかり芯を持ってやっていきたい」と、素材やパターンにこだわった商品を揃えた。
秋冬物は、インポートのジャカードとニットをドッキングしたプルオーバーや、生地のはぎ合わせによって滑らかに体に沿うシルエットを出したドレス、2枚を重ねたようなデザインのMA‐1ブルゾンなど。基本的に鈴木さんが着たいもので、ファッション好きの玄人に支持されそうな挑戦的なデザインも散りばめている。アウター7万~10万円、ドレス3万5000~5万円、ボトム2万5000~5万円。
「今は、ファッションがすごく好きな人と、服は消耗品でいいという人との二極化が進んでいる。そうした状況の底上げがしたい」(鈴木さん)。ラウタシーをきっかけに、「服の好みが分からないという人にも、自分にはこういう服が似合うんだとか、こういった服を着るとこんな気持ちになるんだとかを感じてもらえれば。試着でいいからしてみて欲しい」と話す。
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一歩背伸びができる挑戦的なデザインも