光世 少しずつでもサステイナブル 敷紙を廃止、「シードペーパー」採用

2021/07/05 06:26 更新


 レディスアパレルメーカー、光世(大阪市)は21年春夏に立ち上げた二つのブランドで、サステイナブル(持続可能)な取り組みを始める。大企業でなくてもできることはあるとして、「少しずつでも取り組んでいきたい」としている。

 トレンドファッションを意識したフェミニンスタイルの「ポームリシェ」は、洋服をきれいな状態に保つ敷紙(薄葉紙)とスペアボタンを廃止した。本当に必要かと考え、一部を除いてなくした。リサイクル素材や環境に優しい素材を積極的に取り入れる。長く着られるようなデザインも意識したという。

 秋冬物で受注が良かったのは、消しプリーツを入れアニマル柄にも花柄にも見えるワンピース(1万2000円)、メルトン調ジャージー使いのジャンパースカート(1万1000円)やパワーショルダーのシャツ風アウター、スエード調ポンチのストレートパンツなど。

 ママ世代を対象とする「ジュエーヌ」は、一部商品の下げ札を「シードペーパー」にする。水につけて土に埋めると発芽し、花が咲くリサイクルペーパーで、環境に優しいとして採用した。シードペーパーを使うのは、オーガニックコットンのロングTシャツ(7900円)、ストレッチのテーパードパンツ(9800円)、ギャザーを入れたゆったりシルエットのチュニック(1万1800円)。

 秋冬物で好調だったのは、前ボタンを留めるとレイヤード風になるシャツワンピース(1万2800円)、トップを天じく、スカート部分をパリッとした生地にしたドッキングワンピース、小さな文字のロゴを全面プリントしたコーデュロイのブルゾン、袖や襟などシャツのディテールを入れたチェックのスカートなど。

 販路はいずれも専門店など。

「ジュエーヌ」が一部アイテムで採用する「シードペーパー」の下げ札
「ポームリシェ」の秋冬物で好調だったメルトン調ジャージーのジャンパースカート


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