街のイメージカラーを凝縮したタータンチェックを普及し、活性化を目指す活動が神戸で始まった。若手商業者が発起人となり、産官学を巻き込んで進めるもので、関係者は「おそらく日本で初の試みでは」と話す。
イメージした柄は「神戸タータン」(基本デザイン、ローマ字のロゴとも商標登録出願中)。海のブルー、建物や真珠の白、ポートタワーの赤、六甲山の緑をチェックにした。生地に使う糸の本数が色ごとに決まっており、スコットランドタータン登記所に登録済み。商標は神戸ファッション協会が保有する。
推進しているのは神戸タータン協議会。民間企業、商店街、大学、団体、行政などで構成する。来年、神戸開港150年を迎えるため、街全体で色や柄による統一したイメージ戦略が必要と考えた。
デザイン、ロゴの使用は同協議会への入会が条件。基本的にあらゆるアイテムに使用可能とし、神戸市内での販売を原則とする(通信販売を除く)。
現在、プロモーション用にネクタイ、ポケットチーフ、プリント生地を製作している。今後、大手メーカーを含めて神戸タータンの使用を促進し、市内商店街にはポスターやバナーを広げる。神戸市外の百貨店や商業施設で神戸タータングッズの販売催事の開催、神戸タータンショップの開設も計画している。