スポーツ用品を手掛けるトータスは、日本総代理店を務めるスペイン生まれのスポーツブランド「KELME」(ケレメ)のリブランドを進めている。ストリートカジュアルラインとして「ヴァレンシアーノ・バイ・ケレメ」を立ち上げ、CBO(チーフブランドオフィサー)に元サッカー選手でモデルのマイト・サントス氏を起用。ブランドイメージと認知度を高め、ケレメに波及させる。
ケレメは1960年にスペイン・バレンシア州で誕生した総合スポーツブランド。92年にバルセロナオリンピックの公式テクニカルスポンサーを務めたほか、94年から4シーズン、プロサッカーチームのレアルマドリードとサプライヤー契約を交わすなど世界的に知名度が高い。日本ではフットサル用品で知られているが、日本でもサッカーを中心としたスポーツ総合ブランドにリブランドする。
21年春夏からスタートしたヴァレンシアーノは、アースカラーとダークカラーをうまく組み合わせたスタイリッシュなストリートカジュアル。
旅をテーマにした21年秋冬では、シンプルなベージュのMA-1ジャケット(1万5000円)や、同色のスウェットパンツ(8000円)、前身ごろ中央に「VALENCIANO」のロゴを入れたシンプルなスウェットパーカ(1万1000円)などを提案する。全製品をサントスさん自身がディレクションしている。
現在、自社サイトのほか、スポーツ用品卸のイモトを通じ、スポーツファッション専門店やセレクトショップなどで販売している。既にアトモス新宿店などでポップアップコーナーを展開した実績もある。
ルックブックなどのビジュアル製作やPRでは、サントスさんのネットワークをフル活用する。モデルやカメラマン、ヘアメイクなどの製作陣は、サントスさんが直接依頼。ブランドの世界観を分かりやすく表現し、営業活動もしやすくする。

