福島市の郊外に立地するメンズセレクトショップ「カウル」は新品と古着をミックスした品揃えで20代男性を中心に支持されている。
開業7年目。古着店としてスタートし、コロナ下に新品を加えた商品構成に切り替えた。コンセプトは狭めず、女性も楽しめるジェンダーレスなメンズ服を提案する。扱いブランドは「アンセルム」「スティルバイハンド」「ロトル」「サトウ」「ブランYM」など。来期も新規ブランドを導入する予定。古着は新品との親和性を意識し、都会的なイメージのきれいめのカジュアルウェアなどを集めている。以前は海外まで直接買い付けに行っていたが、円安の現在は国内ディーラーから仕入れているという。
客層は洋服に関心のある独身の20代男性。公務員をはじめ、美容師、飲食店オーナーなどが中心だ。そのほか、40~50代でお金に余裕のある既婚男性なども。市外からの来店が半分以上を占める。郊外立地のため目的買いの顧客が多い。「リアル回帰の今だからこそ、昔ながらの接客を軸に顧客との信頼関係を築き上げることが大切」と鈴木翔太郎代表。
扱いブランドの店頭イベントを開くなど顧客の体験価値を高める仕掛けにも力を入れている。6周年では顧客を集めてJR福島駅前の飲食店で貸し切りパーティーを開いた。また、新たな客層の開拓を目指し、外部で開催されるイベントに出展し、古着を販売することもあるという。