「ファッションが秘めている可能性はとても大きい」とは、カワサキモータースジャパンの寺西猛社長。12月8日、大阪・鶴見にバイクとファッションなどの異業種と組んだ新ショップ「カワサキプラザ」大阪鶴見店をオープンする。
「レッドカード」のジーンズや「セヴシグ」のレザージャケットなど「物作りの姿勢に共感できるブランド」と協業し、ダブルネームのアパレルを販売する。
ファッションブランドと組むのは、バイクを再び〝憧れ〟の対象に昇華させるため。「ファッションには〝憧れ〟を生む力がある」と寺西社長は考えている。「ファッションはコミュニケーションツールである」とも話す。例えば「革ジャン、ジーンズ、ブーツを身につけているバイカーファッションの人たちとは自ずと会話が通じる」からだ。
SNS(交流サイト)のようなバーチャルコミュニケーションの勢いが増しているが、「人と人のリアルなコミュニケーションも重要。ファッションは人と人をつなぐツールとして高いポテンシャルを秘めている」という。
海外では評価の高い国産バイクだが、国内のバイク需要は縮小傾向。「危険、不良の乗り物といった悪いイメージが先行し、国内はマニアの乗り物というイメージが定着しつつある」という。新ショップでは異業種と組み、「バイクが楽しい乗り物であることを多くの人に伝える」。