伊藤忠商事は、リユース学生服を売買するCtoC(消費者間取引)プラットフォーム(PF)「学リレ」を学生服業界で初のビジネスモデルとして、今春から立ち上げた。
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学リレは、伊藤忠が20年から始めた新品学用品ECプラットフォーム「学校生活」のシステムがベースとなっている。この学校生活の参加校からの要望や、有力学生服メーカーからの「学生服を修繕して活用できるシステムが欲しい」などの業界ニーズが、学リレの開設のきっかけとなった。
同社は、「生活者のサステイナビリティーへの意識の高まりから価値観が変化し、リユースの学生服や学用品の新たな流通網が求められている」(伊藤忠商事繊維カンパニー・ファッションアパレル第一部ワークウェア課長の山下眞護氏)と見ている。
リユース学生服は、在学生徒が着る目的以外での購入を防ぐため、既存のCtoCプラットフォームでの売買が一般的に禁止されている。このことから、売買の機会は学校でのバザーや、地域間での取り組み、学生服リユース店の取引に限られてきた。
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