《伊藤忠・循環型社会への挑戦④》リユース学生服PFの「学リレ」 価値観の変化で新たな流通網構築

2024/04/12 06:26 更新有料会員限定


同じ学校に通う生徒の保護者間で安心して売買できる体制を作った

 伊藤忠商事は、リユース学生服を売買するCtoC(消費者間取引)プラットフォーム(PF)「学リレ」を学生服業界で初のビジネスモデルとして、今春から立ち上げた。

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 学リレは、伊藤忠が20年から始めた新品学用品ECプラットフォーム「学校生活」のシステムがベースとなっている。この学校生活の参加校からの要望や、有力学生服メーカーからの「学生服を修繕して活用できるシステムが欲しい」などの業界ニーズが、学リレの開設のきっかけとなった。

 同社は、「生活者のサステイナビリティーへの意識の高まりから価値観が変化し、リユースの学生服や学用品の新たな流通網が求められている」(伊藤忠商事繊維カンパニー・ファッションアパレル第一部ワークウェア課長の山下眞護氏)と見ている。

 リユース学生服は、在学生徒が着る目的以外での購入を防ぐため、既存のCtoCプラットフォームでの売買が一般的に禁止されている。このことから、売買の機会は学校でのバザーや、地域間での取り組み、学生服リユース店の取引に限られてきた。

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