東京ビッグサイトで今月開かれた国際宝飾展(IJT、主催=アールエックスジャパン、日本ジュエリー協会)は、ジュエリーメーカー・卸や宝飾資材など619社(前年618社)が出展、4日間で2万1412人(前年2万59人)が来場した。出展者からは、国内外ともにバイヤーが戻ってきているとの声が聞かれた。
(中村維)
真珠バブルは減退か
アールエックスジャパンは「データ解析前ではあるが、体感としてはバイヤーの国際色が豊かだったことと、国内の小売店バイヤーもコロナ前レベルに戻ってきた感がある」とする。
会場内で最もにぎわいを見せていたのは、今回もパールゾーン。中華圏からとおぼしきバイヤーの人だかりができていた。ただし、複数の真珠卸企業からは、中国での景気減退などを背景に、その過熱は23年がピークとなるのではとの懸念の声が聞かれた。実際に、大口海外バイヤーの買い控えが見られ、小口バイヤーやライバーの買い付けが多かったとのブースもある。「今回は堅調だったが、3月の香港ジュエリーショーが試金石になる。業界で知恵を集めソフトランディングできるよう工夫しなければ」(東京真珠)との意見が象徴的だ。
「単純な値上げ」避け
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