シネマ観賞の楽しみの一つに、エンドロールのチェックというのがある。
たとえば「あの女優のドレスってどこのブランドだろう?」とか、「もしやあの靴はラグジュアリーブランドの○○」とか。個人的確認作業タイムといえるかもしれない(笑)
そんな好奇心くすぐるリストの一つとして挙げられるのがコスメ。
「一見したところスッピン(寝顔や入浴中なども含む)なのだけど、実は非常に手の込んだテクニックにより完成しています」という話を、国内外問わずシネマ業界で愛用されているブランド「Koh Gen Do」のスタッフに伺ったことがある。
「なにしろわずか2時間程の作品内で、何十年という年月が経過したり、肌の色表現一つで、役作り上の性格や印象まで変化させたり…」と数々のシネマとコスメの美的ストーリーは、興味深く聞きいってしまう。
ちなみに当ブランドが協力されたという最近の話題作には、ハリウッド系では第86回アカデミー賞で作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した「それでも夜は明ける」。同様に第37回日本アカデミー賞にて作品賞を含む6部門で最優秀賞受賞した松田龍平の熱演が光る「舟を編む」。また浅野忠信と二階堂ふみ主演による「私の男」。
とりわけ今秋公開が予定されている瑛太と松田龍平の黄金コンビが営む便利屋シリーズ第3作目「まほろ駅前狂騒曲」は、観る者のココロをふんわりとハグしてくれるかも。
というわけで、まだまだ続くリストに乞うご期待!
本作にインスパイアされ、登場したというコスメブランド「M・A・C」の限定カラーコレクションは、ダークな妖精をイメージしたパッケージも一際目を引き、瞬く間に完売したとか。
そんなブランド名もまた、エンドロールでしばしば見つけることがある。
たとえば、間もなく公開になるイタリア映画「ローマの教室で~我らの佳き日々~」もその一つ。ローマの公立校高校を舞台に描かれる本作は、タイプも年齢も異なる教師と、さまざまな背景を持つ生徒たちとの交流から、共に成長を遂げるというストーリー。
『ローマの教室で~我らの佳き日々~』
8月23日より岩波ホールほか全国順次公開予定
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一方、時代も国籍も異なる中井貴一×阿部寛主演の「柘榴坂の仇討」でも、ブランドロゴを発見!
ここで「M・A・C」プチ・インフォを一つご紹介したく・・・
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(左上からピンク、ヌード、コーラル)
うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中