先日、生誕90周年の祝賀行事が開催されたイギリス史上、最高齢かつ最長在位の君主であるエリザベス女王。
時を同じくして現在ここ日本にて、全国順次公開中の、なんとエリザベス女王のティーンエイジャー最後の歳の秘話を描いたシネマ『ロイヤル・ナイト』。
本作を通じ、改めて女王の自由時間の尊さを実感した。私のような庶民にとっては、極当たり前ともいえる時間の過ごし方が、女王にとっては異例中の異例なのだから。
たった一夜限りの外出エピソードに、さまざまな想いを抱くオトナ女子も少なくないのでは...
そこで今回のCINEMATIC JOURNEYは、「エネルギッシュなウィメンと旅するシネマ」をテーマに、まずは女王の国にして、いま何かと世界の注目を集めている国イギリスへ「時間」にまつわる旅からスタート✈✈✈
イギリスを代表する不朽の名作「不思議の国のアリス」その後を映画化し、話題を集めた『アリス・イン・ワンダーランド』。
待望のそのつづきとなる新作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』の公開を前に、ヒロイン役ミア・ワシコウスカをはじめ、ジェームズ・ボビン監督、プロデューサーのスザンヌ・トッドを迎え、ザ・リッツ・カールトン東京で「お茶会見」こと記者会見が開催された。
作品にも登場したイギリスならではの伝統文化、ティーパーティーの「和」テイスト版に、3人それぞれ「カラフル!」「世界各国で開催した会見の中で日本のお茶会見が一番美しい★」などと感動の声が!
そこで、アリス役のミアさんのコメントの一部をシェアしたく!
物語の最初では、アリスは自分の過去を変えたいと思っているのですが、時間の番人「タイム」(新しいキャラクター)と出会う中で、その瞬間を生きることの大切さに気付くのです。
たとえ過去に起きたことが良いことでなくてもポジティブにとらえ、受け入れ、そして学ぶことにより、自分の周りにある大切なものの存在を再認識し、未来へとつなげることができるのだと
そんなアリスと自身が重なる部分もあるという。
前作では自分自身をまだ見つけられていなかったアリスも、今作ではすでに自立した女性として、亡き父の残した船に乗り、船長として活躍しています。
同様に私自身もこの役との出会い、またジョニー・デップさんをはじめ、2作続けてほぼ同じキャストやスタッフのみなさんと出会うことにより、役者として多くのことを学び成長を遂げることができたと思っています
と語るショートボブヘアがラブリーなミアさん。キュートな膝丈ワンピースの朱赤に目がいった。というのも、会見用取材席の長椅子にかけられた紅い毛氈と、心なしか「和」音(?)を奏でているように感じたから。
映画製作というのは、いつも時間に追われているものなのよね。だから今作でも時間は…友達というより、私たちを常に追いかける存在だったわ(笑)。
と語るプロデューサーのスザンヌさん。
一方、ジェームズ・ボビン監督は、
時間には奪われることもあるし、また与えてくれることもある。たとえば素晴らしい人々との出会いとか…。
そんな「時間」のシンボルとなるキャラクター「タイム」については次のようなコメントが――
ルイス・キャロルの原作の一節からヒントを得て、想像を膨らませ、「タイム」が登場したのです。
原作に頼るだけでなく、映画にストーリーをつけることに今回、力を注ぎました
というわけで「Time is my friend!」的なイメージを抱きつつある今作。その数ある魅力の中でも、衣装は格別かもしれない。
とりわけ帽子職人「マッドハッタ―」を演じるジョニー・デップのなんとも個性派ジェントルマンなスタイリングを筆頭に、オリエンタルから船長ルックまでバラエティに富んだ着こなしのアリス。
ほか多彩な衣装の数々は、過去3度のアカデミー賞衣装デザイン賞に輝いたコリーン・アトウッドが担当しているのだから納得がいくはず★
ここで、昨今何かと話題に上るジョニー・デップ。彼の数ある出演作の中で、決して大作ではないけれど印象に残るのが、ジュリエット・ビノシュと共演したシネマ『ショコラ』!
かれこれ15年以上も前に公開になった本作は、「フランスの美しい村100選」にも名を連ねるブルゴーニュ地方の小さな村、フラヴィニーで撮影されたそう。
以後、「ジョニデ」ファン等がロケ地巡りを兼ねて訪れることしばしばなのだとか。
そんな美しい村に1591年の誕生以来、もはや国内外を問わず愛され続けているロングセラーのキャンディー「アニス・ド・フラヴィニー」。
映画に登場するショコラ同様このヘルシーなお菓子は、羊飼いの少年と少女のラブストーリーが描かれたパッケージが人気。時代の流れと共に変化を遂げるデザインもまた、遥かなる時間の旅を共有させてくれるよう。参考までに、かのルイ14世は常時ポケットにこのアニスの箱をこっそり忍ばせていたらしい。
なお映画のヒロイン同様エネルギッシュな女性、カトリーヌ・トゥルーバさんが初の女性後継者として、新たなアニスの旅を続けていると聞き、働く女性としてはついつい応援したくなってしまう❣
それでは今回のCINEMATIC JOURNEYが向かう最終目的地は、再びエリザベス女王縁のチェルシー・フラワーショー@ロンドンへ✈✈✈
「自然を活かした、世界一美しい庭を作る!」という大志を胸に、アイルランドの大自然に包まれて育ったヒロイン、メアリーが幾多の苦難を乗り越えて、なんとエリザベス女王が総裁を務める英国王立園芸協会主催のチェルシー・フラワーショーに挑むチャンスを手にする。
この世界最古にして最高峰の檜舞台に、雑草とサンザシの木のみを用いて完成させた感動の実話がベースの本作。
ライバルとなるチャールズ皇太子や、セレブなガーデンデザイナー、シャーロットとの対決はいかに?
『フラワーショウ!』
7月2日よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー
© 2014 Crow’s Nest Productions
ここで、シネマとジュエリーの素敵なコラボをご紹介!
前述のフラワーショーや、バッキンガム・パレスのためのコレクション製作など、歴史ある展覧会や施設との縁も深く、古き良きイギリスの田園風景に魅了され、植物・動物・虫などを題材に、ポエティックなコレクションを展開するイギリスのジュエリーブランド「ALEXMONROE」。
30周年を迎えた今年。記念に発表された特別限定コレクション『History Wheelbarrow』(写真下)は、まさに映画の軸となるチェルシー・フラワーショーのために制作されたコレクションがデザインソースなのだそう。
可愛い手押し車に積んだのは、ワイルドローズ、ポジーフラワー、うさぎ、そして蝶といった、ブランドを語る上で欠かせない自然へのオマージュともいうべきモチーフの数々。
そこで映画の公開に合わせ、前日の7月1日より、このスペシャルピースを全国のgoldie H.P.FRANCE(梅田店を除く)、H.P.FRANCE BIJOUX、H.P.F, mallにて販売がスタート。
ディテールまでこだわり感満載でSuper Lovely❣
うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中