百貨店に若者をどう呼び込むかが、全ての百貨店で共通の課題になっている。阪急うめだ本店は25歳以下の顧客獲得を重視、それを実現するために若手社員の〝同世代目線〟を大切にする。では、入社間もない社員が売り場やイベントに主体的に関わる仕組みをどう作るのか。同店の事例から考えたい。
(藤本祥子=大阪編集部)
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入社1~2年が過半数
23年度から「阪急うめだ本店次世代層プロジェクト」が始まった。コンテンツチーム、メディア発信チーム、全館回遊を考えるチームの3チームと、プロジェクトリーダーやメンターが所属するリーダー会で構成するものだ。
阪急本店と阪急メンズ大阪に所属する入社1~6年目の若手社員30人が参加。「同世代に共感して楽しんでもらうためには、同世代の社員にしか分からないこともある」と、1、2年目の社員が過半数を占めているのが特徴だ。
23年度は接点作りに重点を置き、23年12月に梅田サン広場でクリスマスマーケット、24年2月にZ世代向けのイベント「ガールズミーティングうめだ阪急」(GMU)と2回のイベントを開いた。
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