繊維専門商社の互興は、韓国の雑貨・ライフスタイルブランド「MAZZZZY」(マジー)の初のアパレルラインの販売を日本限定で始めた。アパレルの企画販売におけるライセンスをアジア圏で取得した。ブランドの可愛らしい世界を生かし、ルームウェアとワンマイルウェアに絞って提案する。一部、本ラインの雑貨もセレクトして扱う。
マジーを企画・販売するマジー(仁川)は、13年に創業。絵を描くことが得意なデザイナーが、自ら描いたグラフィックをモチーフに、スマートフォンアクセサリーや文房具など、生活にまつわる雑貨を販売している。10~20代に人気で、インスタグラムのフォロワー数は約10万人。ソウルの延南洞(ヨンナムドン)に店舗も構える。
ライセンスは、互興の社員がマジーのファンだったことがきっかけ。事業開発部で「何か新しいことを」と考えていた際、手を挙げた。互興にとって、BtoC(企業対消費者取引)の事業は初めての事業。
最初のコレクションは13型。ハート形のアイスケーキを大きくプリントしたスウェットのセットアップや、アイコンの熊のキャラクター「マフィン」を総柄プリントしたパジャマ、胸元に花やパンのモチーフを刺繍したフリースのトップなど。「マジーの世界を生かしながら、派手になり過ぎず、グラフィックを生かせるように意識した」(中根成美事業開発部ブランドセールス)。中心価格は4500~6000円。

本ラインの雑貨は、スマホケースやiPodケースを仕入れる。
アパレルラインはECで販売する。インスタグラムのアカウントも開設した。日本での認知向上へ向け、SNSの発信や期間限定店の開催に力を入れる。初年度は売上高600万円、インスタグラムのフォロワー数1万人を目指す。将来的には、逆輸出で韓国での販売も目標に掲げる。