米ギャップ アート・ペックCEOが退任

2019/11/08 10:40 更新


 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】 米国最大のSPA(製造小売業)のギャップは、アート・ペックCEO(最高経営責任者)が退任し、創業家出身のロバート・フィッシャー会長(非常勤)が臨時のCEOとして指揮を執ると発表した。フィッシャー氏は創業者の息子で、90年度以来35年間、同社の取締役を務めてきた。

 ペックCEOはギャップに15年間勤務し、デジタル戦略とアクティブウェア「アスレタ」の導入などに貢献、15年度にCEOに就任した。「ギャップ」ブランドの低迷が続くなか、業績を支えてきた「オールドネイビー」を切り離し、来年度からは別会社化することを決めた。しかし、同ブランドも既存店の売り上げ減に陥っている。

 フィッシャー氏は03年度の困難な時期に、当時のCEOに代わって経営の指揮を執るなど、節目ごとに経営を変革してきたことで知られる。

 同社の今期の第3四半期(8〜10月)業績予測は、全体で既存店が前年同期比4%減となった。ブランド別では「ギャップ」7%減、「バナナリパブリック」3%減、「オールドネービー」4%減と発表されている。



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