スリランカ女性を雇用して作るフィットネスウェア「ケルナ」 自分のありのままの体を愛してほしい

2020/07/20 06:27 更新


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 スリランカの女性を雇用して、現地のデッドストックの生地を使って作るフィットネスウェアブランド「ケルナ」(前川裕奈代表)。スリランカの女性の雇用や収入につなげるとともに、日本の女性が自分のありのままの体を愛し、ポジティブな生き方ができるようサポートする製品として提案している。ブランドメッセージは「ビューティー・カムズ・フロム・セルフラブ(美とは、自分を愛するコト)」。

(壁田知佳子)

 前川代表は、大学卒業後に不動産企業に務め、その後大学院でインドや南アジアの女性やジェンダーについて研究。JICA(国際協力機構)本部を経て、17年からは外務省の専門調査員として在スリランカ大使館に勤務した。

■素材探しに苦労

 アジアの女性の地位向上とともに、「体形や美の価値観がせまい」ことで無理なダイエットをしがちな日本女性の問題解決にも関心があった。「ありのままの自分の体形を受け入れながら、体を動かして心が晴れる、心を強くする前向きなフィットネスと、ライフスタイルの一部として広げたい」という思いがあり、起業するときは、フィットネスウェアでと考えていた。

 スリランカは綿織物などは多くあるが、「ストレッチ入りの生地を見つけるのが大変だった」と前川さん。4~5カ月ほどかかったがデッドストックの柄物の生地や無地のストレッチ生地を仕入れられる市場を見つけた。アトリエを設ける場所も見つかり、同時並行で雇用する女性集めも行った。

 生産に携わるのは50~60代の女性が中心。紛争被害者や家庭内暴力を受けていた女性など12人を雇用している。事業立ち上げ当初は前川さんが司令塔として目を配っていたが、今は現地の38歳の女性が現場を指揮するような役割を担うなど、人材も育っている。

 販売を開始したのは19年8月。デッドストックのプリント生地を使ったタンクトップと、デッドストックの柄物に無地のストレッチ生地を組み合わせたレギンスを作っている。公式ECには、どんな女性をイメージして作ったかというストーリーとともに商品を掲載している。

 幅広い体形の女性が着られるよう、XXS~3XLに対応する広いサイズ構成もブランドの特徴。年内にはスポーツブラの生産も開始する予定だ。

スリランカでは紛争被害を受けた女性ら12人を雇用している(右が前川代表)

■イエナカ需要で

 販路は公式ECや期間限定店、フィットネスイベントなど。今春夏はリアルイベントの中止が売り上げに打撃となった一方で、家の中でのトレーニングが注目されたことでオンラインでの売り上げが上昇した。

 今春夏は、エシカルペイフォワードやアンドゥアメット青山店などに期間限定店を出店し、7月24~26日にはエシカルペイフォワードの鎌倉でのイベントに出店する予定。1周年を迎える8~9月には、イベントなども企画している。

日本女性に多様な美の在り方を提案する

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