日本政府観光局によると、2月の訪日外国人客数は前年同月比7.6%増の203万6000人となり、2月として過去最高を記録した。航空路線の新規就航・増便、クルーズ船の寄港増加によって、訪日需要は安定して増えている。
伸び率が一ケタにとどまったのは、昨年は2月だった春節(中華圏の旧正月)休暇が1月末に始まったことに加え、うるう年だった去年より日数が1日少なかったため。1~2月の合計では15.7%増だった。
韓国、中国、タイ、インドネシア、フィリピンなど13国が2月として過去最高を記録した。韓国が22・2%増
の60万人と大きく伸長。韓国のアウトバウンド全体が増加傾向であることや、訪日航空路線の拡大、低価格化が寄与した。タイが22・5%増、インドネシアが49.6%増、フィリピンが39・4%増と、東南アジアの伸びも目立った。
一方で、中華圏は春節休暇の影響を受け、中国は20%増の51万人にとどまった。また、台湾は1・7%減の34万人、香港は7.4%減の14万人と、どちらも4年1か月ぶりにマイナスに転じた。中国、台湾、香港ともに1~2月の合計では前年同期比でプラスだった。
3月は桜の開花シーズンを迎えるため、花見を目的にした旅行需要の増加が期待できる。