【ファッションとサステイナビリティー】ダイワボウノイ 安心安全の原料で染色加工

2019/12/08 00:00 更新


 ダイワボウノイは、新たに排水による環境負荷の少ない染色加工方法を開発するなど、環境に優しい素材、製品「エコフレンドプロジェクト」を加速させている。グループ会社間の協業も進めており、生分解性レーヨンなど原料から製品までSDGs(持続可能な開発目標)に貢献する商品を打ち出していく。

 新たに開発したのは、化粧品に使われるような原料のみを用いた染色加工。重化学薬品を一切使わないことから排水への負荷も少なく、人体にとっても安全安心の加工だ。早ければ来年早々にも実用化する見通し。今年打ち出した精練工程でカセイソーダを使わない染色技術の延長によるもので、この染色システムを海外協力工場で活用することも視野に入れている。そのほか、BCIコットンやリサイクルコットン使いやエコ原料の活用も増えつつある。

 サステイナブルへの貢献はダイワボウグループ全体のテーマでもあり、5日から開かれるエコプロ展にはグループ4社で出展。ダイワボウレーヨンの海洋生分解性レーヨン「エコロナ」や、ダイワボウポリテックの海洋・土中生分解性スパンレース「アピタスE」などを披露する。生分解性ポリプロピレンも開発中だ。今後はグループ間協業も進めていく。

吸水性や風合いが増すカセイソーダフリー工法㊨

(繊研新聞本紙19年12月4日付)

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