エル・ローズのEC「サンテラボ」が順調に拡大

2019/09/02 06:27 更新


 インナーメーカー、エル・ローズ(福井市)のEコマース事業部が手掛けるECショップの一つが「サンテラボ」。オーガニックコスメ、インナー・アウター、各種グッズ、フードなどを多彩に揃える。順調に業容を伸ばし、楽天ではショップ・商品共に数多くの受賞歴を持つ。

(山田太志)

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 サンテラボは06年からスタート、コスメからファッション系などへと商品の幅を広げ、今は楽天、ヤフー、アマゾン、ワウマの4モールに出店する。現在の年商は18億円で、前年比30%増と伸びが続く。会員数は16万7000人、リピーター率は40%と高い。楽天ではショップとして大賞、ジャンル賞を数多く受賞している。

 商品としても、「スタイルアップガードル」のレギュラーは、楽天インナー部門のランキング上位を続け、18年の年間、19年上期とランキング1位が続く。シリーズ累計では168万枚、スタイルアップガードルのレギュラーだけで103万枚の販売実績があるヒット商品だ。

楽天ランキング1位の「スタイルアップガードル」レギュラー

 サンテラボのメインターゲットは30~40代の女性。「女性を内外から美しく、生活を豊かにする」をコンセプトにライフスタイル提案型商品を集積する。強みを持つインナーやガードルなどはグループ内で自社生産。主力のコスメを含めた商品は仕入れ品中心となるが、「流行にあまり左右されず、良い物を長く使ってもらえることを大切に、メーカーの思いを代弁することを常に意識している」。

 商品を実際に見たいという声に応えて、16年6月には福井市内に店舗面積85平方メートルの路面直営店も開設した。店舗の収益基盤も固まりつつあり、将来的には複数のショップを展開したい意向だ。

福井市内に路面直営店も(イメージ)

 今後も顧客の声を新商品の開発に生かしながら、品揃えを拡充していく。当面の課題はコンテンツの強化で、身近な人を取り上げながら、発信力を強めていくような内容を検討中だ。

 同社グループは、福井を基盤にインナーの生産・販売、レジャー施設、スポーツクラブ、自動車や酒類販売、物流、社会福祉施設など多様な事業を展開する。グループの年商は223億円。衣料品・健康関連商品の生産・販売、スポーツクラブ運営などのエル・ローズは67億円。



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