レナウンは「ダーバン」で、主力とする百貨店販路以外の新規客の開拓を目指し、26日に東京・丸の内の商業施設、キッテに初の直営店をオープンする。直営店では男性向けのビジネスウェアを中心にトータル提案するとともに、新たにレディススーツのパーソナルオーダーをスタートする。
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同店はキッテの2階で売り場面積は約159平方メートル。普段、百貨店に行かないビジネスマンとダーバンとの接点を作る。主力アイテムのスーツは全て自社工場のダーバン宮崎ソーイングで生産しており、今後も継続してメイド・イン・ジャパンの訴求を強める。パーソナルオーダーのスーツもこれまで以上に充実する。また、他業種と協業した体験型イベントも企画する。
26、27日はオープニングイベント「本気のプロダクトが本物の男を創る」を開く。キュプラ「ベンベルグ」の高級裏地に触れて実感してもらうのをはじめ、靴仕上げ剤・クリームのコロンブスによる靴磨き体験、「ザ・バーバー」による眉や髭(ひげ)の手入れ、ヘアスタイリング、レンズやカメラ製造のシグマによるポートレートサービスなどを実施する。
同ブランドは70年の立ち上げ以来、素材からの商品開発、スーツの着心地の良さを追求してきた。スーツは男性客に支持され、昨年秋冬の売り上げも堅調だった。18年秋冬のMD戦略では①取り組み20周年を迎える「ロロ・ピアーナ」の「タスマニアン」の拡大②同じ糸を使った他アイテムとのアンサンブル提案③ジャージーのセットアップなど機能性、利便性の高い企画などを重点にする。
