第21回ディベロッパー大賞「ルクア大阪」が2年連続 テナント大賞は「ザ・ノース・フェイス」初受賞

2019/03/14 06:29 更新


 繊研新聞社主催の「第21回(18年度)ディベロッパー&テナント大賞」の「テナントが選んだディベロッパー大賞」にルクア大阪(JR西日本SC開発)、「ディベロッパーが選んだテナント大賞」に「ザ・ノース・フェイス」(ゴールドウイン)が選ばれた。ルクア大阪は2年連続で4回目、ザ・ノース・フェィスは初の大賞受賞となった。ディベロッパー大賞の準大賞に阪急西宮ガーデンズ(阪急阪神ビルマネジメント)、ルミネエスト(ルミネ)が選ばれた。

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 ルクア大阪は、第15回(12年度)、第18回(15年度)、第20回(17年度)に大賞を受賞している。フロア担当を軸にしたテナント個々の力を生かす〝ルクア流MD〟に定評がある。

 18年度は、18年春のルクアイーレ地下2階、ルクアフードホールのオープン、新規導入テナントによる売り上げの拡大に加えて、既存テナントも総じて好調。全館売上高は前年比15%増、衣料品も2ケタ増ペースで推移している。開業初年度(15年度)の761億円を大幅に上回る過去最高売上高の更新を見込んでいる。イノベート賞やプロポーズ賞でも高い評価を得た。

18年度は過去最高売上高を見込むルクア大阪

 ベストセラー賞の常連だったザ・ノース・フェイスは、アウトドアブランドだが、それを日常生活に落とし込んだ服、雑貨、店舗を作り、多くの消費者を魅了している。バルトロライトジャケットやマウンテンジャケットなど、ダウンウェアを中心にした重衣料の人気が目立ち、18年は厳冬だった17年をもしのぐ勢い。

 商品発売日には行列ができ、早々に売り切れる店舗が多かった。ファッションブランドとの協業効果も加わって、認知度は急速に拡大。ミドラーや雑貨など重衣料以外のアイテムも売れた。茶器や盆栽を置いたり、店舗一角に書斎を再現したりと、個性的な店作りも光った。

「ザ・ノース・フェイス」は重衣料以外のアイテムも売れた(日本橋高島屋店)

 ディベロッパー賞準大賞の阪急西宮ガーデンズは、第19回(16年度)で大賞、第20回(17年度)で準大賞を受賞している。大阪と神戸の間に位置する都市近郊のSCで、開業以来増収を続けてきた。西宮エリアのさらなる魅力向上を狙う18年秋の別館やゲート館の新設により本館の集客力がさらに高まっている。

 ルミネエストは、市場全体が厳しいヤングレディスファッションが主軸だが、ショップと連携して需要を喚起する館独自のMD提案ときめ細かな販促で、衣料品を含めて売り上げを伸ばしている。前期に続き18年度も過去最高となる見通しだ。

詳細は28日・29日の繊研新聞・電子版で



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