デサントは19年3月期までにスイムウェアブランド「アリーナ」の連結売上高を、16年3月期実績の70億円から80億円に引き上げる。日本・韓国・中国(香港含む)の主要3エリアで平均35%伸ばす。
特に中国は、昨年12月にシンフォニーホールディングスと設立した合弁会社、アリーナ上海実業を通じ、販売を拡大する。
15年度売上高の内訳は、日本国内が44億円、国外が26億円だった。今後、日本は17%増、韓国は15%増、中国で約3倍に売上高を増やす。中国では17年中に店舗数を16年6月末に比べ60増やし、計270店を目指す。
重点地域は沿海部にある主要都市や成都、重慶など。
デサントは中期経営計画「ビジョン2020」で、全ブランドが特定分野で1位になる目標を掲げている。アリーナは、アジア10カ国・地域以上でスイムウェア売上高1位を目指しており、現在シェア1位を達成しているのは、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、香港の5エリア(同社調べ)。
中国本土は未達成だが、「高齢化や健康志向の強まりで市場は拡大しており、大きな発展余地がある」と判断する。合弁会社を通じて販売・マーケティングを強化することにした。
16日には、原宿のアリーナショップを改装し、グローバル旗艦店「アリーナショップ東京」(2層、約200平方メートル)として開業する。競泳やトレーニング用、ゴーグル・キャップなどの中核カテゴリーを揃えつつ、ウォータースポーツ愛好者に向けたTシャツやパーカなどの日常着の構成比も3割ほどにする。
初年度売り上げ目標は旧店舗比2ケタ増の1億円。
カジュアル品も充実するアリーナショップ東京