阪急阪神百貨店、高島屋、三越伊勢丹、大丸松坂屋百貨店 大手4社に聞く営業戦略

2024/07/26 07:59 更新有料会員限定


阪急阪神百貨店 山口俊比古社長
GDS化で内外の富裕層つかむ

山口俊比古氏

 阪急うめだ本店を「グローバルデパートメントストア」(GDS)化する。国内外の富裕層の顧客化およびLTV(顧客生涯価値)の最大化が主な狙い。26年度の総額売上高4000億円(23年度は3140億円)を目指す。

 ――超広域型とGDSの違いは。

 GDS化は、エイチ・ツー・オーリテイリングの事業戦略で推進していく「海外顧客ビジネス」を旗艦店として取り組むもの。超広域型はエリアの話で、GDS化は世界基準で「必ず行きたい」「また訪れたい」という店に磨きあげていく質の話です。MD・商品で差異化や独自性を出すことに加えて、買い物体験、接客環境の満足度を高めていく改装に取り組みます。大型の体験型VIPサロンの新設、メガラグジュアリーブランドのインストア旗艦店化はそのため。ハイエンドジュエリー&ウォッチワールドの拡大も同じです。

 ――3階モードも改装。

 男性同士、男女複数など性別を超えた姿や若い世代の来店が増えています。モードフロアを作った16年春から明らかに進化、変化しています。モードを軸にしながら、国内外の若い世代に向けて、ジェンダーレスなファッションとフレグランスなどのライフスタイルグッズを編集したワールドの新設に着手します。

 ――パーソナルコンサルティングサービス(PCS)など販売手法も変わる。

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