《データを読み解く》 北陸はスウェーデンと同程度
女性活躍推進法の施行で女性の就業率に関心が高まっている。総務省統計局の「労働力調査」によると、15年の30~34歳女性の労働力人口比率は、85年と比較すると20.6ポイント上昇し、71.2%となった。
地域別では、85年は北海道、南関東、近畿で30~34歳の労働力人口比率が40%台前半と低かったが、15年は北陸で8割を超えるなど、地域間の差が縮小している。平均を下回ったのは北海道(70.1%)、近畿(67.1%)、東海(66.3%)。上昇率が高かったのは、北海道(29.8ポイント)、南関東(28.5ポイント)、近畿(24.9ポイント)。
労働力人口比率が最も高い北陸地域を欧州主要国と比べると、55~59歳及び60~64歳でスウェーデンよりも低いものの、20~24歳及び25~29歳では高かった。欧州で最も女性の労働参加が進んでいると言われるスウェーデンと同程度の水準となっている。
■労働力調査 労働力人口は就業者と完全失業者の計。非労働力人口は通学、家事、その他(高齢者など)の計。