ブライダルリング専門店「アイプリモ」などを運営するプリモグローバルホールディングス(HD、東京、澤野直樹社長)は6月24日、東京証券取引所スタンダード市場に上場し、会見を開いた。初値は公開価格を6.4%下回る2013円となった。
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今後の戦略として、「10年、20年を見据えた成長市場はやはり海外」(澤野社長)と断言。「特に、親日でもある東南アジアはブルーオーシャンだ」とし、来期以降、積極的に進出するとした。同社は台湾、香港、中国本土、シンガポールに既に進出している。
国内市場は、若年層の可処分所得の増加を背景に現時点では堅調に推移。中期的には店舗は改装中心で出店は抑えつつ、商品単価を上げ、CRM(顧客情報管理)によるアニバーサリージュエリーにも注力することで売り上げを伸ばすとした。
初値に対しては「正直厳しいと思った。世界情勢の悪化など様々な背景があるだろう。今は足元のことに粛々と取り組む」とコメントした。第3四半期は好調に推移し、25年8月期連結売上高の見込みは267億6600万円(前期比7.5%増)、営業利益27億2000万円(21.1%増)としている。