大丸梅田店 スタッフが〝変身〟し売り場に活気

2018/07/16 06:45 更新


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《ファッション小売りの未来 今リアルでやるべきこと》大丸梅田店 「ランドセルジャー」「ミガキシスターズ」… 販売スタッフが〝変身〟し売り場に活気 売り上げ前年超えに貢献

 リアル店舗の楽しさを伝えよう――大丸大阪・梅田店が新たな売り場活性化策に取り組んでいる。平場を中心に、百貨店社員が考えた独自の手法で、10階ランドセル売り場は「ランドセルジャー」、8階紳士靴で「ミガキシスターズ」が活躍中だ。この成果を受け、大丸松坂屋百貨店の他店舗にも同様の取り組みが広がり始めた。

(吉田勧)

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◆秘密基地にも進化

 ラン活応援隊と題したランドセルジャーは、アカ、クロ、アオ、モモランドセルジャーの4人。各色のボーダーTシャツとジーンズ、手製のマフラーを着用して販売している。誕生は17年5月。きっかけは、再来店をどう促進するか。購入するのは親や祖父母だが、子供も一緒に来店する。1回の来店では決まらないランドセル選びを、子供目線で考えてみた。機能よりも、まずは色。そしてヒーローが大好き。このキーワードからひらめいたのが、戦隊物だった。

 トレーディングカードを模した名刺代わりのカードも用意した。カードは各スタッフの〝レベル〟や特徴を記してある。再来店時に「アカの人いますか」などと言われるなど「スタッフの印象が深くなった」と麻生美穂子供服・子供用品担当は話す。17年度の販売は、子供の人口減少も見込んで前年並みの予算を組んでいたが、結果は前年比4.5%増。カード持参の再来店率が2割となるなどランドセルジャー効果が貢献した。

 18年度は、スクラッチ付きカードに変更するとともに、子供が楽しめる「ひみつきち」を設置するなど、取り組みを進化させた。4月1日から立ち上がったランドセル売り場は、下見客が昨年以上に多く、売り上げも倍近いペースという。梅田店の成果を受け、大丸京都店、神戸店、札幌店、松坂屋静岡店のランドセル売り場で同様の取り組みが始まっている。

子供目線の「ランドセルジャー」でリピーターをつかんだ

◆高まるプロ意識

 接客サービスの内容を〝見える化〟したのがミガキシスターズの取り組みだ。靴磨きは7年前から無料サービスとして実施していたが、認知度は低く利用は広がらなかったという。ランドセルジャーの成功や長年変わらないオーソドックスな紳士靴の販売スタイルに新風を吹き込みたいとの思いから、17年12月中旬に紳士靴売り場の女性社員7人で構成するミガキシスターズが生まれた。帽子、ダンガリーシャツ、エプロンを着用したワークスタイルで売り場に立つ。また、無料サービスを100円以上の募金で靴を磨く「チャリティークイックみがき」にサービス内容を変更した。汚れ落としから保湿クリーム塗布、ブラッシング、乾拭きまでを5~10分で仕上げている。

 独自の制服を着用することでプロ意識が高まった。「手入れ方法を聞かれることが増えた」という。4月半ばまでの募金額は2万5000円弱で募金単価は約200円。なかには3000円を募金した人もいる。リピーターも生まれているという。今春、ミガキシスターズを紹介する店頭ポスターを作製したほか、名刺の作製やSNSでの情報発信にも取り組む予定だ。募金は「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付する。

 同店では、リアル店舗の楽しさを伝えるため、販売スタッフの「人間力、コミュニケーション力、パフォーマンス力」の向上を重視している。食料品売り場の「魚ビゲーター」など、職能を伝えるような販売手法が広がり始めた。

通常の制服とは異なるワークスタイルで、職能を“見える化”した「ミガキシスターズ」

【繊研新聞本紙 2018年05月14日付から】


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