大丸大阪・梅田店は19日、「発明アワード」コンテストを開いた。売り場改善や新たな販売促進策など各担当部署の業務改善の多彩なアイデアを具現化して成果を上げた企画を発表し、優秀企画を決めるもの。J・フロントリテイリングは17年度からグループビジョン「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する」を掲げており、大丸松坂屋百貨店各店、各部門で同ビジョンに基づいた「発明」に取り組んでいる。
コンテストは企画と成果の情報共有が主な狙いで、百貨店各店を中心にグループ各社で計画している。今後、各店、各社の上位企画による本選コンテストをJ・フロント本社で実施する予定だ。
同店のコンテストは17年度下期の取り組みが対象で、11組が参加した。営業推進部による「フリーアドレスオフィス」の実現、婦人洋品担当の「秒速カード計画」の成果、ユーチューブ公式チャンネルでの「秒速ネック美人」の配信、ユーチューブの延べ視聴回数33万回に達したという販売促進担当による「アカネキカク・スペシャルムービー」の作成、化粧品担当の「コスメシナン2018」の販促策、紳士服担当によるゴルフを始めるきっかけ作りの「ゴルとも」企画など多彩な内容。
同店の初代チャンピオンは、婦人服売り場担当の「梅にゃんのパンプス美人のはじめ方」。売り場内にゆったりと靴選びができるように土足厳禁ゾーンを設けるとともに、ぴったりサイズを提案するための品揃えの拡充、独自キャラクターを活用したSNSでの情報発信など多面的な企画の実施で、増収を達成したことが評価された。2位は、カード発行カウンターなどと連携した「秒速カード計画」でカード会員を増やした婦人洋品担当、3位は、部門の枠を超えてボトムアップでハロウィーンイベントを盛り上げた食料品担当の「めっちゃハロウィン2017」が選ばれた。
これらは、各部署や個人が「チャレンジート」で各種業務改善を提案し、具現化するための課題を解決する「発明会議」を経て、実践している。