《トップインタビュー2024》大丸松坂屋百貨店社長 澤田太郎氏 デジタルと人の力を活用

2024/01/23 12:00 更新有料会員限定


澤田太郎氏

 ラグジュアリーブランドなど百貨店の強みのカテゴリーへの投資を積極化し、より幅広い富裕層顧客の獲得に力を入れる。インバウンド(訪日外国人)需要が加わり、都心店の売り上げが大きく伸びた。23年度の業績は総額売上高が前年比11.5%増の7334億円、営業利益が2倍の223億円を見込む。

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幅広い世代へ接近

 ――富裕層消費に比べて中間層の戻りが遅い。

 ファッション領域でコロナ禍前の水準に戻したブランド、店舗は既存顧客を維持しながら、幅広い世代にアプローチして新規顧客を獲得した事例が多いです。富裕層消費に加えて、若年層を取り込んで成功しているのがギンザシックスです。

 ラグジュアリーモールとして17年4月に開業し、コロナ下の21年に大規模リニューアルを実施してラグジュアリーブランドの移転・新規のほか、旬や話題のブランドのコンセプトショップを導入しました。その後も刷新を続けています。22年度の取扱高は19年度比2ケタ増で過去最高を達成しており、23年度もインバウンドの押し上げで想定以上の伸びとなっています。

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