クレーム対策!ポリウレタン ②ファッションシーンの3大活用

2017/03/26 06:30 更新


ポリウレタンは、日常生活の様々なシーンで使われている素材で、とりわけ衣服での利用が身近です。前回のクイズで見てきたように、合成皮革で出来たコートや、伸縮性の優れたストレッチ製品やスポーツウェアなどが当てはまります。


しかし、ポリウレタン素材を利用して作られた衣服は、衣服を楽しむうえで知る必要のある大きな弱点があります。この弱点が、販売するショップで、商品への問合せやクレームを引き起こします。販売員なら、弱点を知っておかないと、大変!頭に入れておきたいですよね。


では、具体的な弱点に入る前に、衣服で使用されるポリウレタンの種類を見ていきましょう。


衣料・ファッション用途で大別すると、以下の2通りです。

ポリウレタンの2大形態

1、ビヨーンと伸びたり縮んだりする繊維状

―ストレッチ糸


糸の状態


2、ベターと塗ったり貼ったりできる樹脂状

―糊の役割  例)異素材の貼り合わせ

―コーティング加工  例)合成皮革


樹脂(液体)の状態

ポリウレタンは成形方法(作り方)によって、糸と樹脂の形態に分かれます。目的によって姿かたちが変わる優れ者なのです。次に、日常のどんな場面、どんな目的で使われているか、見ていきましょう。


ポリウレタンの3大活用シーン

1、伸縮性をもたせる → ストレッチ糸


細身のジーンズが実現できたのは伸縮性を備えられたから

2、異なる繊維素材を張り合わせる → 接着樹脂


ある種の糊(のり)の役割

3、生地に特徴あるコーティングを施す → コーティング加工布、合成皮革


エナメルコーティングはお手の物

服、靴、バッグなど、ファッションアイテムに様々な目的で使われていることがわかります。


(次回はいよいよポリウレタンの弱点を明かします)



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