文化服装学院 文化祭のショーに1万2000人が来場

2023/11/17 06:26 更新


ショーでは6場面に分けて64作品を披露した

 文化服装学院は11月2~4日、コロナ下での中止や縮小を経て4年ぶりに通常開催した文化祭で、企画やデザイン、制作からモデル、舞台演出関係まで全て学生が手掛けたショーを行った。国内外のテキスタイルや服飾副資材の企業34社・2団体の協力を得て作品を制作。約1000人の学生が参加し、6場面構成のショーを期間中に14回、前日に初めて開いたレセプション内でも実施し、4日間で1万2000人近くが来場した。

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 今回のテーマは共創。創立100周年を機に、各場面のデザインを数人のデザイン担当者が考え、クラス単位で制作する従来の体制から変更。各場面のコンセプトを基に、共感した学生がデザイン画を描き、選抜された66人のデザイナー中心に個人またはチームで制作した64体の作品を披露した。来場者からは「各自の思いがこもった力を感じる作品が多かった」「新進64ブランドを集めたショーのようで見応えがあった」などの感想が聞かれた。

 ショーのパンフレットも従来のイラスト版でなく、写真家のレスリー・キー氏が作品を撮影し、れもんらいふの千原徹也代表がアートディレクションを手掛け、特別版を500部限定で発行。各作品に焦点を当てた紹介を行い、SNSなどでも作品ごとの企画者と制作者の情報を発信した。

 文化祭前日には、新たな取り組みが生まれることを期待し、レセプションを初めて開催。ショーの後に、素材提供企業やプレス関係者と学生たちが、モデルが着用した作品を見ながら交流できる場を設けて好評だった。来年も行う計画だ。

初めて文化祭前日にレセプションを開き、制作者と来場者との交流の場を設けた


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