レンフロ・ジャパンは文化服装学院ファッション流通科2年ファッションプロモーションコースの学生と靴下ブランド「ホットソックス」の協業アイテムを製品化し、販売を開始した。デザインコンペから選ばれた16作品を、各チームが、ビジュアル撮影やSNS運営、店頭販売支援など学生自らビジネスプランを練って販売数を競うもので、「将来アパレル業界で活躍が期待される学生に、実体験としてビジネスを学ぶ場」を提供する。販売は「くつしたの日」の11月11日から約2カ月間。
ホットソックスは「靴下をキャンバスに」のブランド理念のもと、様々な協業を行っている。今回の取り組みは昨年に続き2回目で、「学生のデザインは独自性にあふれ、どの作品もワクワクし、感情を刺激するもので、自分たちの発想を超えたアイテムが多かった」(高橋良太社長)という。
協業靴下は「目元を花で覆い、疲弊した日常の中で少し立ち止まって見ると実は美しいものは目と鼻の先にある」を表現した『現実逃避』や、花の涙を流す少女が特徴の『涙花』、美人画モチーフの『チェックレディー』、牛乳を注ぐ女性が絵画モチーフの『牛乳を注ぎすぎた女』など、個性あふれるデザインが製作された。税込み2200円で、企画趣旨に賛同した画家の杉田洋平さんも参加し、『ひまわり』をデザインした。
販売は学生がSNSを駆使したプロモーションと連動した自社オンラインストアに加え、池袋や渋谷、梅田などの全国9店の「ロフト」、「靴下と酒」(東京)、カフェの「蒲生あかねや」(埼玉)、宮下パークの「デニス東京」に広がっている。
11月9日には文化服装学院で、関係者や学生が集まってのキックオフミーティングを開催。高橋社長は「昨年よりクオリティーが高い。平面のデザイン画が立体的な靴下となることも考えたもので、自信を持って販売できる靴下」と激励。アンバサダーでもある杉田さんは「プロモーションではお客様の感情の風を動かすことが大事。そして、成功と失敗などの体験資産を先につなげて欲しい」とアドバイス。学生は「完売するのか楽しみと不安」や「自分がデザインしたものが実際に販売されることはなかなかできる体験ではない」「街中で自分の靴下を見るのが楽しみ」など思いを語った。