ビームス メンズのドレス商品を海外ECサイトで販売

2019/01/22 06:30 更新


 ビームスは28日から、ロンドンに拠点を置くメンズファッションのECサイト「ミスターポーター」でメンズのドレスウェア「ビームスF」を販売する。同サイトではすでにメンズのカジュアルでビームスのオリジナル商品を販売しているが、ドレス業態のオリジナル商品を海外向けに販売するのは初めて。

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 「ミスターポーター×ビームスF」は同サイト限定で、ビームスが企画し、日本やイタリアの工場で生産した。ニットやカットソーは大きいサイズを用意し、スーツやジャケット、シャツなど布帛の商品は体に厚みがある欧米人向けに、ゆとりがありつつ、すっきりした着こなしが出来るパターンから作った。

 今回は約30型を販売する。オリジナルのスーツ2型、ジャケット3型、スエードブルゾンなどアウター3型、パンツ2型があり、これらを軸にスーツやジャケットで、タイドアップにも開襟シャツやポロシャツなどと合わせてドレスダウンしても使えるトップなどを企画した。

 価格は日本で売るオリジナル商品の1.5倍。スーツは9万円から、パンツで3万円台、シャツで2万円台になるという。今回の春夏だけでなく、秋冬もミスターポーター向けに商品を卸売りする。

 ビームスは、ミスターポーターのスタート当初から、日本発のブランドの発掘などをサポートしている。数シーズン前から「ビームス」「ビームスプラス」のオリジナル商品も卸売りしているが、いずれもカジュアル商品のレーベルだ。

 同サイトはドレス系のウェアの品揃えが豊富で、売れ行きも好調という。ラグジュアリー系やデザイナー物、イタリアのファクトリーブランドまで扱っているが、モード系ブランドは個性が強すぎ、ファクトリー系ブランドは着用シーンが限定されると考えるユーザーもいた。

 トレンドを適度に取り入れているが派手になりすぎず、オンタイムにもオフタイムにも使える汎用性の高いドレス商品として、ミスターポーター側からビームスFを「扱いたい」とオファーしてきたという。

 ビームスドレス部の吉田周平ディレクターは「長年、自分たちが作った商品を海外で売りたいと考えていた。今回の取り組みをきっかけに海外市場で卸売りの販路を広げたい」と話す。

特定のスタイルに絞らず、幅広い着こなしが出来る商品を企画した


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