アツギ 伊ロナティと協力しシューアッパー開発に着手

2019/04/10 06:30 更新


 アツギは伊靴下編み機メーカーのロナティと協力し、ニットのシューアッパーの開発・製造に着手した。6月にスペイン・バルセロナで開かれる国際繊維機械見本市ITMAでは、ロナティのブースでアツギの試作品を展示する予定。

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 今年3月、ロナティが開発したシューアッパー用のダブルシリンダージャカード編み機とセット機を、神奈川県海老名市にあるアツギ本社内の研究開発棟に導入し、試作品作りを開始した。スポーツやファッションシューズで採用が広がるニットのアッパーは一般的に横編みのものが多いが、ロナティの編み機は靴下と同様に丸編み。足に合わせた立体的な設計によるフィット感や、ジャカード機による自在な編み地の変化で凹凸や色・柄を表現することが可能だ。横編みよりも縫製工程を少なくできるため、省人化やスピード化、コスト削減にもつながる。

今年3月に導入した試験機

 ダブルシリンダーの靴下編み機はリブソックスの製造に使われている。アツギのリブソックスの製造で長年の経験を重ねたベテランの技術者が、シューアッパーの試作に携わっている。将来的には靴の生産も視野に入れていく。

リブソックスをブーツにしたような試作品


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