【上海支局】旭化成はキュプラ長繊維不織布「ベンリーゼ」の中国向け販売で、主力用途のフェイスマスクが中国製低価格品との競争が激化しているため、改めて取得認証、技術開発を再強化し、プレミアム価格帯品での安定採用をめざす。昨年に続き中国美容博覧会(CBE)に出展し、今年は「24年CBE創芯賞」を不織布で初受賞。取得した国際認証をブースでもアピールした。
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フェイスマスク用途で販売量を伸ばしたきたベンリーゼは、現在過渡期を迎えている。コロナ以前に東アジア、特に中国でのフェイスマスク購入拡大を追い風に販売量を伸ばしたが、パンデミック(世界的大流行)の間に中国企業の商品開発力が向上し、低価格品も増加。そこに中国経済停滞も加わり低価格品の存在感が増した。消費が値頃品に流れ、中国市場で人気の高かった韓国商品も厳しく、ベンリーゼの販売量に影響が出ている。
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