旭化成 「ベンベルグ」7割稼働からの回復 投資効率を見極め判断

2024/05/28 06:26 更新


 旭化成はキュプラ「ベンベルグ」事業で、現在の7割稼働を当面継続する。火災前の生産能力2万2000トンの回復へ向けては追加投資が必要で、時期などを見極めていく。

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 宮崎県延岡市のベンベルグ工場では一昨年に火災が発生、22年末から一部生産を再開し、直接被災した部分を除く7割の稼働で推移している。このため24年3月期連結決算で、ベンベルグ工場の稼働減に伴う減損損失120億円を計上した。

 前期の販売は堅調で、当面は7割稼働を継続して収益を確保する構えだ。フル生産に向けては、「投資も必要になり、資本効率をよく検討しなければならない。今の能力を最大限生かしながら、将来計画を考えたい」(堀江俊保代表取締役兼専務執行役員)という。



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