コニカミノルタの繊維素材識別システム 今年度から販売へ

2026/03/13 06:28 更新NEW!


子会社のスぺキムの特殊カメラを使い繊維の高速識別システムを開発した

 コニカミノルタは特殊カメラを用いた、繊維素材識別システム「スペキム・リテックス」を開発した。欧州で行った実証試験で高い精度が確認でき、回収衣料などを原料に戻す繊維to繊維リサイクルの前工程向けに26年からグローバルでサービスを開始する。

 このシステムには、子会社のスぺキム(フィンランド)が製造したハイパースペクトルカメラを使用する。ハイパースペクトルカメラとは近赤外線領域までカメラで捉え、取得データから繊維やプラスチックなどの素材選別、異物混入チェック、成分分析などを行える。

 スぺキム・リテックスは、カメラとAI(人工知能)などを組み合わせ、綿、ポリエステル、ナイロン6と66といった繊維素材の種類や、綿・ポリエステルの混率、スパンデックスの有無などが識別可能。1秒当たり衣類5点の処理が可能で、自動仕分けシステムなどとも連携する。

 先行して欧州の2社で数千点のサンプルを使った実証を行い、高い精度が確認できた。英国1社とは、さまざまな素材に対する識別を実施。綿100%、ポリエステル100%などはほぼ正確に識別でき、綿・ポリエステル混も90%以上見分けられた。またリサイクルを阻害するスパンデックスの有無もほぼ見分けた。

 伊ストッキングメーカーではナイロンを100%の精度で識別。さらにナイロン6、66を見分けるテストでは98%の高精度で識別できた。不純物混入の有無も90%の制度で見分けた。

 カメラ、AIソフト、周辺機器、導入支援を含めたパッケージでシステムを提供。26年春に欧州でスタートし、日本、北米、中国でも26年度中に販売開始を予定する。



この記事に関連する記事