ドイツ機械工業連盟 35年に向けたリポート発表 つながることが競争力に

2026/04/27 06:26 更新NEW!


最新のリポート「未来の糸」について会見を開いたVDMATFL

 【フランクフルト=小堀真嗣】VDMA(ドイツ機械工業連盟)は、テキスタイル加工業界の方向性をまとめた最新のリポート「未来の糸」を発表した。そのなかでVDMATFL(テキスタイルケア・布・皮革技術協会)のエルガー・シュトラウプマネージングディレクターは、「未来の競争力は、もはや個々の機械だけではなく、デジタルネットワークで統合化した生産システムで決まるだろう」との結論を述べた。

 同リポートは4月21日、繊維製造機器の見本市テックスプロセスで開いた会見で発表した。「自動化とデジタル化、サステイナビリティーが繊維加工、裁断・縫製、仕上げの工程を35年までにどのように変えるか」、「10年後のあるべき姿」などついて見解を説明した。

 四つの戦略的優先事項として、①自動化の枠組みや相互運用性、サイバーセキュリティー、データの標準化といった技術的な主権の強化②測定可能なサステイナビリティーのパフォーマンスを示し、競争優位性の確立③欧州近隣にある自動化された生産クラスターとのネットワークの構築④人とAI(人工知能)、デジタルツールの協調による生産性の向上――を挙げた。

 これにより、外部のプラットフォームや規格に依存するのではなく、「競争力の源泉となる技術からシステムの設計、インターフェースまで自ら保有・管理し、リーダーシップを取れる状態」を希望的なシナリオとして示した。



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