AOKIは現行事業モデルから転換・刷新を目指し、新たなビジョン「ライフ&ワークスタイルのAOKI」を体現する場として、大型旗艦店の銀座本店をリニューアルした。ビジネスアイテムに加え、カジュアル、レディスの売り場を拡大した。同店をモデルに大型店や小型店など数種類に分類し、28年度までに既存店200店を改装する計画だ。
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昨年から新たなビジョンに基づき、これまでのメンズスーツ偏重の売り上げ構成を見直し、ビジネス40%・カジュアル30%・レディス30%への転換を目指す。「コロナ禍以降、働き方が多様化し服装の自由化が進んだ。その結果、仕事服選びがストレスになるなど新たな課題も出てきた。そうした顧客の悩みを解消するため、今秋冬から『スーティング』の考え方のもと、当社の強みの〝スーツを作る力〟を生かしたセットアップや『パジャマスーツ』を軸に、新たな商品開発を進める」(青木彰宏会長兼社長)と強調する。店頭での接客では『ワンクロスリー』をキーワードに、1着のジャケットに3本のパンツを合わせることで着回しを広げる提案を強化する。
改装した銀座本店(売り場面積825平方メートル)では、「街の総合洋品店」をキーコンセプトに、レディス売り場を1.7倍に拡大。メンズコーナーはコーディネートテーブルとシャツやニット・カットソーアイテムなどインナーを中央に配置することで、オン・オフの汎用性の高い着回し提案がしやすくなる。同店独自のロイヤルスーツコーナーも新設した。