三越伊勢丹は10月8日から、サステイナビリティー活動「シンクグッド」キャンペーンを実施する。「地域資源の活用」をテーマに、日本各地が誇る文化や技術、名産品など、その土地ならではの魅力をグループの店舗横断型で紹介する。21日まで。
伊勢丹新宿本店は日本各地の素材を生かした衣料品や雑貨、アクセサリーなどを限定販売する。尾州産地の毛織物の残反生地を使ったアップサイクル品は、その代表例となる。「デパリエ」は尾州のテキスタイルメーカー4社のウール残反をセレクトして製品化した。同店限定のカプセルコレクション(約20型)の中から、毛足のある上質ウールを用い、深みのあるパープルを基調に奥行きのあるメランジ感を表現したチェスターコート(税込み16万5000円)を出す。

「リベルコア・パル・ベベ」は親子で着られるラグジュアリー感のあるリンクコーディネートが楽しめる。尾州ウールの残反を活用したノーカラージャケット(子供用2万2000円、大人用2万7500円)、パンツ(子供用1万3200円、大人用1万6500円)の限定アイテムを揃える。

アクセサリーの「スハー」は新潟・糸魚川産の翡翠(ひすい)を使って、現地の職人と共創したピアスなどを限定販売する。地金部分は、材料調達から製造、廃液の無害化処理まで一貫管理された、透明性の高いリサイクルメタルを使用した。

同キャンペーンを通じて環境に配慮した消費の価値観の醸成につなげる。業界の持続的発展と社会課題の解決に貢献していく。