《TTSにみる26年秋冬テキスタイル㊥》自社の強みに意外性をプラス

　天然繊維は素材本来の風合いや特徴を生かしながら、各社得意の技術を駆使して唯一無二のテキスタイルに昇華させている。複合で進化させたウール、耐久性を高めたシルク、個性的な和紙素材などの提案が目を引いた。

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ウール、シルクに目新しさ

　ウールは複合素材が充実した。撚糸や加工の組み合わせで独特な表面感を出す。毛織物メーカーのファインテキスタイルは、暑い秋と暖冬傾向を受けて薄地を意識した。細番手のウールにナイロンを交撚したガーゼ生地はタンブラー加工で表情を出す。