エチオピアの自社工房でレザー商品を作るアンドゥアメット(東京)は8月、店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)支援のスタートアップのbestat(東京)のフォトグラメトリ技術を用いたバーチャルストアをオープンした。フォトグラメトリ技術は、物体を様々な方向から撮影した写真をコンピューター解析し、3Dモデルを立ち上げる技術。「ECだけで伝えきれない体験を、バーチャルストアを入り口に伝えたい」(鮫島弘子アンドゥアメット社長)とし、「コンセプトや背景がしっかりあるブランドだからこそ、楽しんでもらえるバーチャルストアができると思った」(松田尚子bestat社長)と開設に至った。
(壁田知佳子)
――開設の経緯は。
鮫島 同じ合同展に出展したとき、私がbestatのブースを訪問したのがきっかけです。
松田 バーチャルストアはコンテンツの力が大事です。アンドゥアメットは個性があってコンセプトがしっかりあり、商品もカラフルで楽しい。楽しんでもらえるストアになると、直感で思いました。
鮫島 東京・青山のコンセプトストアでは、商品を見たり触ったりしながらエチオピアの動画を通じて、国や職人、革を知ってもらえる。買い物だけでなく、ストーリーやコンセプトを聞いて楽しんでくれる人が多い。バーチャルストアを入り口に、もっと体験が提供できるのではと思いました。