昇華転写のアクラム(奈良県広陵町、勝谷仁彦社長)は、各種スポーツウェアの定番在庫を販売する「スクアドラ・スタンダード・ストック」を今年から本格展開する。チームオーダー対応の昇華転写ユニフォーム「スクアドラ」は主に年商4億円強になっているが、新ブランドは10年で売上高20億円を目指すなど、次世代の事業の柱に育成する。
【関連記事】《トップに聞く》アクラム社長 勝谷仁彦氏 拠点の新・増設も検討中
今期(24年9月期)は25%増収ペースで推移、年商5億円が視野に入る。原料高などを背景に、昨年年初に10%近く値上げしたが、引き続き引き合いが活発で、収益も過去最高水準だ。昇華転写の奈良工場はフル稼働している。今後、企業発展のため、パーソナルウェアとしての新ブランドに力を入れる。
スクアドラ・スタンダード・ストックは、Tシャツ、コンプレッションウェア、ハーフやロングのパンツ、スウェット、ボアのフーディー、ウィンドアップジャケット(税込み7920円)などのほか、バッグや帽子、手袋などを揃える。国内素材メーカーと取り組む差別化素材を活用した機能性や、リーズナブルな価格を訴求していく。
チームオーダーで確立した専門店ルートや、ECで主に拡販していく。物流機能強化のため、本社近くで新たな拠点も整備する。業容拡大に合わせ4月は、大卒の男女2人も採用予定だ。