バッグ・革小物メーカーのアジオカのレザーグッズブランド「ガンゾ」は20年10月から始めた越境ECの売り上げが伸びている。直営店のインバウンド売り上げも良く、25年秋冬物では海外客を意識した商品企画を充実した。
ガンゾはメンズの高級ライン。国産の物作りも海外からの注目を集めている。越境ECの売り上げは22年度が前期比54.7%増、23年度は114.3%増、24年度は35.9%増。サイトでは定番や海外向け商品をセレクトして扱っている。米国を中心に各国でウェブ広告を配信しており、現在、越境ECの売り上げは米国が約7割を占める。
ガンゾの直営店は東京・表参道、銀座、六本木のほか大阪にあり、特に銀座店のインバウンドの売り上げが伸びている。
キャッシュレス化が進んでいる地域の海外客も買いやすいように25年秋冬の革小物の新シリーズ「インカス25」と「デコライン」では、カードと紙幣のみ入る薄型の札入れ(インカス25は税込み2万8600円、デコラインは6万2700円)を企画した。ほかにもインカス25でパスポートケース(3万1900円)、「タッセルBカーフ」シリーズでパスポートや通帳が入る薄マチのウォレットポーチ(3万8500円)など、インバウンドを意識した商品を充実した。