「経営、取締役チームの体制は大きく変わらない。コロナ禍でも新規ブランドを立ち上げるなどチャレンジしており、攻めの経営を続けていく」。そう語るのは、5月27日付でアダストリアの取締役社長に就任する木村治取締役副社長。25年2月期をめどとする成長戦略の実現に、重点のライフスタイル事業やオムニチャネル化、SDGs(持続可能な開発目標)などの舵(かじ)取りを担う。代表取締役会長に専念することになる福田三千男代表取締役会長兼社長のもとで経営に携わり、小売り現場やトリニティアーツ社長など経験が豊富だ。しかし、「何でもはできないことは自覚している。足りないところは基本的にはほかの人に任せ、補ってもらう」体制が強みとも話す木村副社長に、今後について聞いた。
(古川伸広)
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――コロナ下での就任だが。
成長戦略を大きく変えることはない。チームとして権限を移譲しながら、さらにスピード感を出してアップデートしていく。福田会長からは経営者にとって「感性と勘どころ」が大事と言われ、ここへの期待に応えたい。特に、営業出身なのでマーケットをよく読み取り、将来性を見通した出店戦略など経営に直結する大型投資などのジャッジを速くしていく。終息しても元の環境には戻らないと考え、戦略を立てていく。
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