旭化成「ロイカ」 「サステナブル」と「独自性」で成長に挑む(PR)

2023/08/31 00:00 更新


 1971年に操業開始、以来52年の歴史を刻んできた旭化成のプレミアムストレッチファイバー「ロイカ」。事業の継続、発展にとって大切なことは「サステナブル」と「独自性」。この二つの柱を社内外に伝えたいと今春、「ロイカサステナビリティレポートベータバージョン」を発表した。レポートに込めた熱い想いを神山剛啓ライフイノベーション事業本部ロイカ事業部長に聞いた。

神山剛啓ライフイノベーション事業本部ロイカ事業部長

― レポート作成、発表の目的は

 ロイカ事業は、50年を超える長い歴史の中で、ポリマーサイエンスや紡糸技術、評価技術などを進化させ、社会に貢献するプレミアムストレッチファイバーを提供してきました。琵琶湖のほとりで生まれ、生産を続けているブランドであることから、生産でも、製品としても環境に配慮することが自然とそのDNAに刻まれたブランドでもあります。

 このことが、いち早くプレコンシューマーリサイクルや生分解性などサステナブルなストレッチファイバーの開発、提供に取り組むことに繋がっています。

 このロイカの姿を社内外のみなさんに見ていただく、やっていることを明確に、透明性を持って示していくことで、ロイカ事業をさらに成長させていきたい。そして、30年までに環境負荷のないストレッチマテリアルの実現に向けた体制を整えるという高い目標へ向けて挑戦していきたい。

 毎年公表するサステナビリティレポートで、ロイカの成長する姿を見て頂ければと考えています。

ロイカ®のサステナビリティ史

GHG削減へ高い目標設定

― ロイカの目指すサステナブルプランとは

 旭化成グループは「世界の人びとの『いのち』と『くらし』に貢献します」というグループ理念のもとで、温室効果ガス(GHG)の削減目標を設定しています。グループは30年に、13年度比でGHG排出量を30%以上削減、50年にはカーボンニュートラル、GHG排出実質ゼロを目標にしています。ロイカは22年実績で40%強の削減とみています。30年には50%以上を目指します。

 気候変動対策では、ロイカ守山工場でLCA(ライフサイクルアセスメント)を導入、原材料の採掘から製品出荷までのGHG排出量や水使用量の定量評価を行い、環境負荷の継続低減に努めています。21年度の水使用量は13年度比4.3%削減しました。

 グリーン電力など低負荷エネルギーへの転換や省エネ機器導入による使用エネルギー量削減も進めています。自社の直接排出であるスコープ1や他社から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出のスコープ2、さらに原材料調達も含めた排出のスコープ3のGHGに関してもバイオ由来原料の利用などで削減を進めていきます。スコープ3への拡大や海外工場に関しては、今秋以降に発表するレポートで触れていく予定です。

 この他、守山工場では21年度にゼロエミッションを達成、排水、排気、化学物質の管理なども徹底、環境対策には万全の体制を整えています。ゼロエミッションは海外工場にも広げているところです。

ゼロエミッションへの取り組み

海外工場でも前進目指す

― ロイカのサステナブルの歴史は

 71年に商業生産を開始以来、95年にはスパンデックスでは世界で初めてISO9001認証、以後97年にISO14001認証取得。16年に世界初となるリサイクルストレッチファイバー「ロイカEF」の販売を開始、21年にはこれがエコテックススタンダード100の認証を受けました。19年には「ロイカV550」が、循環型の資源活用によるものづくりをコンセプトとするCradle to Cradleの認証を取得しました。

―ロイカサステナビリティレポートの反響は

 共感のお声や意見をたくさんいただいています。特に海外のお客様からの反響が大きいですね。旭化成の中からも自分たちが作っているものの理解が深まったという声が多く出され、営業活動の中でお客様との話題作り、コミュニケーションツールとしての活用が広がっています。

― 今後の活動は

 6月に公表しましたベータバージョンに続き、秋には22年度の実績数値も記した23年度版を発行します。来年以降も毎年公表を続ける方針で、ベータバージョンは守山工場の数値が主体でしたが、今後は海外工場のデータも組み込み、より充実させていきます。ロイカのサステナブルな取り組みが毎年進化していく姿をお見せできればと願っています。

【ロイカ公式サイト】

https://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/roica/

企画・制作=繊研新聞社業務局



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