20~21年秋冬メンズコレクションが20年1月4日から始まる。メンズコレクションが一部縮小するなか、開催地を変更して新たな視点で発信するブランドが増えている。各都市の通信員がリサーチした注目のポイントを紹介する。
ロンドン
ロンドンメンズは注目ブランドが減ったものの、久しぶりに復帰するブランドもあり、一進一退の印象だ。ロンドンメンズをけん引していた「クレイグ・グリーン」はパリに、「ア・コールド・ウォール」はロンドンでインスタレーションを行いつつメインのショーはミラノで行う。ストリート調の「リアム・ホッジス」は中止。一方、久々に「アストリッド・アンデルセン」や「ウェールズ・ボナー」が復帰する。注目度の高い「マーティン・ローズ」は継続する。
ここ2年ほど若手がリードしてきたサステイナブル(持続可能)な取り組みも見どころの一つ。今回も「ベザニー・ウィリアムス」を始め、「スタジオALCH」や「アルワリア」といったブランドが、サステイナブルだけで終わらない強いクリエイションをどこまで展開できるかが期待される。
世界的にアフリカのブランドが増えるなか、ロンドンでは、中東のブランドが目立つ。7月に急死した「カシミ」の創業デザイナー、ハリド・アリ・カシミは、アラブ首長国連邦のシャルジャの首長の次男。ブランドの存続が危ぶまれていたが、双子のフール・アル・カシミがクリティブディレクターを引き継いでショーを行う。フールは英国でファインアートを学んだ後、シャルジャ芸術財団の創設などに携わってきた。そのほか、イラン出身の若手「パリア・フォーザネ」も注目度が高い。
ピッティ・イマージネ・ウオモ
ピッティ・イマージネ・ウオモは1月8日、「ジル・サンダー」のショーを行う。ほかにもステファノ・ピラーティによる「ランダム・アイデンティティ・ステファノ・ピラーティ」や「マルコ・デ・ヴィンチェンツォ」「テルファー」のショーも予定されている。「トウキョウ・ニット」×「アンリアレイジ」のカプセルコレクションも見どころの一つ。
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